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Unix で使うブラウザたち
――FreeBSD でネットサーフィンしませんか?――


Netscape の設定

巷は Internet Explorer だ Mozilla だと騒いでいますが、FreeBSD で使うなら Netscape 4.x が一番安定しています。Mozilla と Mozilla の仲間、Netscape 6.x や Galeon、それに Phoenix もありますが、やはり Netscape 4.x がいちばん軽いです。スタイルシートの解釈に問題が、などと言われながらも Netscape を使いたい人、いますよね。そういう人はぜひ ports から Netscape の最新版を入れましょう。

FreeBSD で使える Netscape は、FreeBSD ネイティブの Netscape と Linux エミュレータで動かす Netscape との2つあります。以前は Netscape も unsupported ながら FreeBSD ネイティブの Netscape をリリースしてくれていたのですが、4.76 を最後に FreeBSD 用のバイナリを用意してくれなくなりました。4.76 よりあとにもセキュリティホールが何個も見つかっているので、ここは Linux 用の Netscape を使うことにしましょう。

日本語対応の Netscape は、/usr/ports/japanese/linux-netscape48-communicator/ にあります。

# cd /usr/ports/japanese/linux-netscape48-communicator/
# make install clean

もしくは portupgrade をインストールしているのであれば

# portinstall japanese/linux-netscape48-communicator

としましょう。Linux 用の Netscape なので、Linux エミュレータをまだ有効にしていなければ ports から Linux 関係のバイナリがインストールされるはずです。この Netscape は Linux エミュレータが起動していないと動作しないので、毎回起動時に自動的に設定を有効にするためには、/etc/rc.conf に

linux_enable="YES"

と1行加えてください。

また、Linux 用 Netscape で日本語をフォームに入力するためには、Lesstif を入れるのが定跡です(入れないと日本語が化けます)。ついでに入れてしまいましょう。

# cd /usr/ports/www/linux-lesstif-ns
# make install clean

これで Netscape を使う環境は整いました。netscape とコマンドを入力して使えることを確認してください。csh 系の人は rehash するのを忘れないでくださいね ;-)

Linux 版 Netscape 4.80

netscape

Mozilla の設定

Mozilla は重い重いと言われ続けてきましたが、1.0 がリリースされてからだいぶ軽量化が進み、そろそろ Netscape 4.x から移行できそうな雰囲気です。Netscape 4.x との大きな違いはスタイルシートの解釈がまともなのとタブブラウザ化、フォントのアンチエイリアスにあとはスキンを自分で選んで自由に外見を変えられる、といったところでしょうか。Netscape 4.x のスタイルシート解釈はないほうがましとも思えるくらいひどいので、マシンパワーに余力がある人はぜひこの機会に Mozilla に移行しましょう。

Mozilla は重いから使いたくないけど Netscape 4.x のスタイルシートにも閉口している、という方は、同じく Mozilla のレンダリングエンジンを用いた Phoenix や Galeon (こちらは GNOME で使われるのでよく目にするかもしれませんね)といったブラウザもありますので、そちらを試すとよいでしょう。別のブラウザとしては Opera や w3m がありますが、これらは後述します。

さて、FreeBSD の ports には現在3種類の Mozilla が入っています。www/mozilla-vendor と www/mozilla、それに www/mozilla-devel です。mozilla-vendor は Mozilla 1.0 に、mozilla は 1.1 に、mozilla-devel は 1.2 にそれぞれ対応します。メニューからなにから日本語化されていてほしい、という人は japanese/mozilla-jlp を使えばよいですが、これは mozilla-vendor 相当のものしかないので、快適に Mozilla を使いたい人は www/mozilla を使うのがお薦めです。

Mozilla はかなりコンパイルに時間がかかる(Pentium III 733MHz の PC でも3-4時間ほどかかります)ので、ここでは ports ではなく packages を使いましょう。PACKAGEROOT という変数は近くの ftp サーバにするとよいです。

# env PACKAGEROOT=ftp://ftp.jp.freebsd.org pkg_add -r mozilla

これで mozilla の package バイナリを自動で取得しに行ってインストールしてくれます。

ports でインストールするとコンパイルのフラグを調節できてそこそこ速く動くバイナリが作れるのですが、現況では -O2 以上でコンパイルするとローカルファイル一覧を表示するときに文字化けするというバグを踏んでしまうようです。また、gcc 3.2 以上でコンパイルするのもプラグインからなにからコンパイルし直さないといけないため、かなり大変です。

Mozilla 1.1 でタブブラウズ

Mozilla 1.1 as a tab browser

w3m の設定

とはいえ、日ごろ web ページを見るのに Netscape を使っていてはいちいちマウスを触らねばならず、面倒です。そういうあなたに、kterm や rxvt などの端末エミュレータ上で使える w3m という優れたブラウザがあります。端末エミュレータ上で動くので、X がなくても kon 上でも使えますし(Linux なら jfbterm 上でも)、慣れるとキーボードだけで軽快に操作ができない Netscape や IE が使いたくなくなること請け合いです ;-)

どれどれ、使ってみようじゃない、と思った人は

# cd /usr/ports/japanese/w3m
# make install clean

してください。あっさりインストールできるでしょう。インストールが完了したら、さっそく起動してみましょう。

% w3m http://www.google.com/

どうですか? Google が見られましたでしょうか? w3m は公式には more や less などの "ページャ" と同じであるとされているので、引数になにも指定しないで実行するとなにも言わずに終了します。ファイルや URI を指定するか、-B(ブックマークを開く) や -v(スタートアップを開く) を指定して起動しましょう。

w3m の操作は基本的に vi 系と emacs 系と両方の操作体系が使えます。つまり、上下左右を hjkl や C-b/C-n/C-p/C-f で動き、ページ内の検索も下向きは / か C-s、上向きは ? か C-r で検索できます。簡単ですね :-)

使用時にヘルプが見たければ H (Help の H) を押してヘルプを見ましょう。オプション画面を出すには o (Option の o)を押せばよいです。TAB キーでリンクを順番に移動、C-u で逆順に移動などはよく使います。v を押せばソースが見られます。B で一つ前のページに戻れるのですが、キャッシュ機能を備えていないため戻ってから先のページに行くことはできません。

ブックマークファイルは ~/.w3m/bookmark.html に置かれます。Esc b (Bookmark)でブックマークを表示することができます。ブックマークを追加するには Esc a (Add) してもいいですし、このファイルを直接手で編集してもいいでしょう。ちなみに、C-h で履歴一覧が出るので、ときどき行くサイトであればブックマークを出すより履歴を出して検索したほうが早かったりします。

行きたいページのアドレスが分かっているときは、U (URI) を使いましょう。C-p と押せばこれも履歴がたどれるので、いま見ているページの上の階層にあるディレクトリに行きたい場合などは、U C-p [何回か押す] でアドレスを出して要らない部分を消してアクセスしたりとけっこう便利です。

画像を見たいのであれば、display(ImageMagick) や xv などの画像ビューワをインストールして、見たい画像のリンクの上で I (Image) をプレスすれば見られます。画像表示のときに起動するアプリケーションを変えるには ~/.w3m/mailcap を変更します。

また、UTF-8 のページが文字化けして困る、これのために Mozilla を使うのも馬鹿馬鹿しい、という人は w3m-m17n か w3mmee を使いましょう(いずれも ports に収録されています)。google の検索結果へのリンクが UTF-8 でもこれでだいじょうぶです ;-)

w3m on kterm

w3m

Opera の設定

さてさて、いくら w3m が便利とはいえ、実は JavaScript に対応していないんですね。プラグインにも対応していないので、Flashも当然のことながら動きません。こういったものを使いたい場合、上記 Netscape を使わざるをえないのですが、最近 Opera というブラウザが Internet Explorer と Netscape の間を縫って登場し、いま開発のまっさかりです。Netscape はもう開発の軸を 4.x 系から 6.x 系に移してしまったので、4.x での大幅な機能向上や積極的なバグフィクス、それに CSS や TABLE の処理の改善は見込めそうにありませんが、Opera はまだまだ開発途上にあり、これからより使いやすくなることが期待されます。

Opera の特徴としては、IE や Netscape と同じグラフィカルブラウザでありながら動作が軽快で Cookie や JavaScript の細かい制御が可能なこと、広告を表示させるフリー版と広告がないライセンス購入版との2つが用意されていること、そして Windows や Mac にとどまらず、Linux を含むさまざまなプラットホームをサポートしていること、などがあります。もちろん Flash プラグインも動きます ;-) そしてとうとう 6.1 から FreeBSD ネイティブ版バイナリをサポートしました! まだ動作は多少不安定ですが、常用しても気にならないくらいです。

さて、このように書くとなんでみんな Opera 使わないの? という疑問が湧くでしょうが、それもそのはず、Opera はバージョン6がリリースされるまで正式な日本語対応がなされていなかったのです。SJIS を表示させる非公式なパッチはありましたが、広く使われるには至りませんでした。バージョン6で Unicode をサポートしたので、ようやく正式に日本語を扱えるようになったのです。バージョン 6.1 でさらに多言語サポートが強化され、Linux や FreeBSD でもきれいなフォントが使えるようになりました。

それでは、FreeBSD で Opera を使ってみましょうか。Linux 版 Opera は www/linux-opera ですが、FreeBSD 版 Opera は www/opera になります。2002年11月13日現在、6.1 beta 版がインストールされます。

# cd /usr/ports/www/opera
# make install clean

インストールが終わればさっそく起動しましょう。XMODIFIERS='@im=skkinput' では起動に失敗しましたが、xwnmo や kinput2 ではだいじょうぶなようです。XIM に関してはもう少し調べる予定です。

フォントの選択画面

opera font selection

起動したら日本語のフォントの設定を確認しましょう。メニューバーから [File] → [Preferences] → [Document] → [International fonts] と来て、Writing system で Hiragana と Katakana と Kanji のフォントを好みに合わせて指定します。東風フォントなどの TrueType フォントがインストールされていればそれを指定するととてもきれいな表示になります。以前のように Unifont を入れなくてもだいじょうぶです :-)

Opera 6.1 Beta FreeBSD native binary
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小町守 (奈良先端科学技術大学院大学), mamoru dot komachi at gmail dot
com
Mamoru KOMACHI (Nara Institute of Science and Technology)
Last modified: ÌÚÍËÆü, 21- 9-2006 20:26:17 JST